Leonardo Tazzari

レガシーを引き継ぐ者、生粋のフィオレンティーナ

TIEYOURTIEの創業者フランコ・ミヌッチの息子でもあり、長らくネクタイのデザイナーを勤めている。彼自身、フィレンツェのTIEYOURTIE店舗で働いていた経験もあり、文字通りタイユアタイDNAの継承者と言えよう。因みに、同じくTIEYOURTIE店舗で働いていたSimone Righi/シモーネ・リーギ氏は、レオナルドの姉と結婚しており、FAMILY BUSINESSを形成する大事な一員である。

90年代中頃、フランコも共同経営者であった伝説のネクタイブランド 'Manifatture Caravatte/マニファトーレ・クラバッテ ' で 修行し、ネクタイのいろはを学んだ。因みにマニファトーレ・クラバッテは初期タイユアタイのOEMメーカーである。

その後、自分で工房 'GrayTies Indusry/グレイタイズ・インダストリーズ' を設立。社長として2005年まで経営する。某有名メゾンブランドのネクタイのOEMも請け負っていた。

レオナルドの柔軟な発想は、生産背景でも生かされ、使用する生地でセッテピエゲの枠を広げてきた。服地、ダブルフェイスや通常ネクタイに使われることのない異素材開発など。

フランコの代理でトランクショーで来日する際に、日本の手仕事、ものづくりに深い関心を持ち京都の伝統産業である西陣織や丹後織物の技術に着目し、イタリア独特の繊細な艶美、エッセンスと日本の優美さを合わせたコレクションの実現を夢見ていた。

タイユアタイのDNAを継承しながらも彼独特の色使い、着こなし、フランクな人柄のファンも多い。